理学療法学科 BLOG
Pre-OSCE(プレ・オスキー)
2017.11.07
先日、2年生を対象にPre-OSCE(プレ・オスキー)を実施しました。
まずは、OSCE(オスキー)とは何かを説明します。
「Objective Structured Clinical Examination」の頭文字を取ったもので、
「客観的臨床能力試験」と日本語に訳すことができます。
普段の授業では、例えば筆記試験だと「知識(認知領域といいます)」が確認できます。
また、実技試験では、「技能(精神運動領域といいます)」が確認できます。
そして、「態度(情意領域といいます)」が各授業ごとに評価されます。
3年生の終わりに臨床実習が始まりますが、
臨床ではこれらの「知識」「技術」「態度」をバラバラに発揮するわけではなく、
患者さんに対して、「知識」をベースに、「技術」を提供し、適切な「態度」で理学療法を行います。
そのため、これらが総合的に、実習に臨むための一定の基準を満たしているかを評価する方法として考えられたのが、
OSCE(オスキー)です。
初めは、医学生の教育のために開発されましたが、現在は医師以外の医療関係職種でも使われるようになりました。
今回、2年生が行ったPre-OSCE(プレ・オスキー)は、
次年度(3年次)に行う理学療法の治療介入も含めたOSCEの前段階として、
理学療法評価の総合的能力を評価する目的で行いました。
試験では、3年生が模擬患者役をつとめ、
模擬患者さんに対し、挨拶自己紹介から適切な理学療法評価を、医学的知識を持って行えているかを試験しました。
1年生は家族役として、2・3年生のやり取りを見て、学んでもらいました。
試験前の練習でも本学院の特徴であるアドバイザーグループごとに1~3年生が3人一組になり、練習に励みました。
2年生の皆さんは試験では非常に緊張したと思いますが、練習から真剣に取り組んでおり、
試験でもその成果が発揮されていました。