高度情報システム科 ブログ

Git活用でチーム力アップ!(その1)

2018.02.17

今回は、Git(ギット)というツールについてのお話。システム開発の現場では、重要な技術要素の一つとなっています。

高度ITエンジニア科では、3~4年前からチーム作業で活用しています。最近行った卒業研究などでも大活躍しました。

Gitは変更管理(バージョン管理)システムと呼ばれるツール。何らかの形で変更管理システムを導入していない開発現場では、たびたび以下のようなトラブルが起こります。

  ・自分が更新したファイルを誰かが上書きした!(誰だ?)せっかくの作業が失われてしまった。

 ・誰かがファイルを似たような名前で追加したらしい。その結果、どれが最新の正しいファイルなのか分からなくなった!

 ・誤って共有サーバのファイルを削除してしまった。削除されたファイルって何だっけ?

 ・バグが頻発したため、一度、ある時点の状態に戻したい!でも、どれらのファイルをどこまで戻せばいいか分からない・・。

他にも、似たような問題はよく起こるのではないでしょうか。

変更管理システムはその名の通り「変更」を「管理」してくれるので、ファイルの過去分を人間が手間をかけて管理しなくてもよくなります(そもそもチームの人数が増えると、人間が管理すること自体困難になります)。

Gitのほかにも変更管理システムはたくさんありますが、歴史的に CVS → Subversion → Git というオープンソースの流れがあり、最近ではGitを知っておけばいいと思われます。GitHubという存在もあるので。

Gitを使うと、

 ・誰が何を変更したかという変更記録を参照できる。

 ・複数の人の作業を合併できる。よって、チームメンバーによる変更を即座に取り込める。

 ・ソースコードの差分を任意の時点同士で比較できる。

 ・作業の競合を検出できる。

 ・過去の任意の時点に自由に戻れる。

などなど、他にもたくさんの有用な機能の恩恵を受けることができます。

たいへん便利なツールなので開発ではもはや必須のはずなのですが、慣れるまでいろいろとトラブルに直面するせいか、手を出しづらい面もあります。

そこで次回は、これまでに学生たちが取り組んできた様子から、GIt導入のポイントを紹介したいと思います!

 

↑