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  • 2022.10.03

    9/23(金)、今年で21回目となるETロボコン東北地区大会が盛岡市で開催されました。

    秋コアは14回目の2015年から参戦していて、8回目のチャレンジとなります!


    実は昨年と一昨年、東北地区大会を勝ち抜き、チャンピオンシップ大会(全国大会)に出場しました。

    一昨年の記事はこちら

    昨年の記事はこちら


    ただ、2回とも実際のロボットを使った大会ではなく、バーチャル環境でのオンライン大会でした。

    リアル大会でこそ「チャンピオンシップ大会出場!」を目標に掲げ頑張ってきました。

    会場の「いわて県民情報交流センターアイーナ」に到着すると、すでにロボットの試走が始まっていました。

    出場するのは高度職業実践科3年の4人チームと、2年の2人チームです。

    3年チームは昨年、先輩方がチャンピオンシップ大会に出場したものの自分たちは行けなかった悔しさもあり、チーム名は「ABCリベンジャーズ」。

    2年チームは初めての出場で、2人の名前の頭文字YとRをとり、チーム名は「ABC秋田YR2」。

    コースは基本的に黒いラインに沿ってスピードを競います。

    コース完走後も難所と呼ばれるボーナスステージが続き、完走後の余った時間でボーナスポイントが稼げます。

    本番コースで試走を行い、特に3年チームは「よし、行けそうだ!」という感触を持ったようです。

    しかし、その言葉に若干の不安を感じる担当教員。

    ETロボコンは、同一のロボットの中に組み込むプログラムの違いで勝負します。

    ロボットは全く同じに組み立てられていないといけないので、そのチェックのために「車検」が行われます。

    その車検で、3年チームは一箇所、組み立ての誤りを指摘されます。

    組み立て直すと時間がかかり間に合わなくなるので、仕方なく、もう一台の予備ロボットに切り替え。

    ロボットは同一とはいえそれぞれ「個体差」と呼ばれるくせがあり、同じプログラムを動かしても全く同じ動きになるとは限りません。

    練習してきたロボットとは別のものを使うことになり、これは不安・・。

    2年のほうはもっと大変!

    ロボットの組み立て誤りを次々と指摘されます。

    予備のロボットからパーツを拝借して組み立て直します。時間がない、急げ!

    何とか間に合いましたが、変な汗が出っ放し!

    実物のロボットのレースからしばらく遠ざかっていたせいもあり、組み立てチェックが甘かったようです。

    痛い思いをした分、大いに反省・・。

    ともあれ、開会式が始まりました。

    不安を抱えたままですが、やるしかない!いや、祈るしかない!

    レースは2つのコースが使われます。

    左側のLコースと右側のRコースがあり、左右対称になっています。

    2チームずつ走り全チームが終わると、今度はLとRを入れ替えて走ります。

    最終結果はどちらか良い方のタイムが採用されるので、チャンスは2回あります。

    秋コアの2チームはどちらもLコースから。

    3年「リベンジャーズ」は3走目、2年「YR2」は4走目。

    ちなみに今回、参加チームは全20チームでした(企業3、大学4、専門8、短大1、高専2、高校1、個人1)。

    まずは3年チームですが、不安的中!

    ラインを外れてしまって途中リタイアとなりました。

    ロボットは真下についているカラーセンサーを使って「色の濃さ」を手掛かりにタイヤを動かしていきますが、コースの8の字でラインを外れました。


    一度ラインを見失うと、正しく復帰することが難しくなります。

    ゆっくり走るとコースを外れるリスクは減りますが、タイムは遅くなる・・この辺に難しさがあり勝負のポイントでもあります。

    2年チームは無事完走。

    この時点では、3年チームよりも2年チームの方がタイムが良く、3年は意気消沈・・。

    がんばってきたLコースで失敗したとあって、絶望的になってしまいました。

    それでもレースは淡々と進みます。

    諦めムードの3年ですが、Rコースに向け準備を怠らぬよう先生から声をかけられます。

    実は過去に、一度も練習で成功しなかった難所攻略が本番のときだけ成功した、という経験もありました。

    最後までできることは全てやる・・・正しいプログラムが入っているか、センサーケーブルが緩んでいないか、ケーブルがセンサーを邪魔していないか・・・入念にチェックします。

    いよいよRコース、ここからメンバーたちの「一喜一憂」が始まります。

    実はLコースで失敗した8の字の交差付近は非常に難しく、どの地区の大会のチームもリタイア続出だったようです。

    なんとここをうまくクリアし、一同信じられない様子・・。

    これで完走はできそうと思いきや、直線でコースを外れるロボット。

    しかし、それた方向が良かったせいか、うまくコースに復帰。

    結果的にコースのショートカットにつながってラッキー!と思いきや・・。

    車体のぶれが大きかったせいか、ゴールのポールに激突して停止。

    せっかくここまで来たのにまたリタイアか・・。

    と思ったら、審判から何と○のサイン。

    実は機体の一部がゴールラインに触れたらゴール通過とみなす、というルールがあり、無事完走となりました。

    これには普段、感情をあらわにしない?学生たちも歓喜のガッツポーズ!

    決して格好良いとはいえないゴールでしたが、何か別の力が働いたみたいで目頭が熱くなりました。

    ともあれ競技は終了し、昼休憩を挟んで総評、結果発表となります。


    ETロボコンは競技の他にモデル(設計を表現したもの)の作成もあり、両方の総合評価で競われます。

    3年、2年とも、総評の中で評価された箇所があったので、それほど悪くないかもという感触でした。

    そしていよいよ結果発表です。

    3年チームが競技部門で優勝!

    2位とはわずか0.2秒、2年チームともわずか0.6秒の差でした。凄い・・。

    そしてとうとう、総合部門でも優勝!

    今回、チャンピオンシップ大会出場(5位以内)を目標に頑張ってきましたが、まさかの1位でした。

    地区大会で優勝できるとは・・。

    2年生も健闘し、20チーム中6位で、JASA東北支部賞を受賞。

    惜しくもチャンピオンシップ大会出場には届きませんでしたが、立派な成績です。

     

    チームメンバーにとっては本当に激動の一日という感じでした。

    お疲れさまでした。


    3年チームはチャンピオンシップ大会に向け、新たな戦いがスタートしています。

    2年チームも既に、来年に向け闘志を燃やしています。


    チャンピオンシップ大会は11/17(木)に横浜市で行われます。

    ETロボコン2022チャンピオンシップ大会


    次はもっと厳しい戦いが待っていることでしょう。

    地区大会同様、最後まで諦めない姿勢で臨んでほしいです!

     

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